概要:
共振解析では振動モード(変形形状)を表すために振動の様子を適切に表せるように、想定される波長の4~6等分程度にはメッシュを細かく切っておく必要があります。例えば以下のモデルは片方が固定されている片持ち梁なので、基本モードは梁が左右に揺れるモード(1/4波長)、となる、2次のモードは3/4波長となります。このように高次の振動モードを表すためには波長(周波数)に応じてメッシュを細かくする必要がでてきます。
求めようとしている共振モードに対して想定されるメッシュサイズが大きすぎる場合(すなわち求めたい共振モードの周波数が高く、波長が短いような場合)、共振モードをうまく求めることができず、モードタイトルに「未収束」と表示される場合があります。「未収束」の共振モード、共振周波数は解析精度が悪いため目安として採用出来る場合もありますが、基本的には結果は使用してはいけません。
対処方法:
振動モードが「未収束」となる場合の対処方法としては以下のような対策が有効です。
- 振動を表せるようにメッシュを細かくする
- 計算する共振モードの数を減らす(計算する共振モード数を減らすことで高次モードの計算数が減る)
計算例:
以下のようにメッシュを細かくすることで「未収束」のモードを無くすことができました。