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例題16 速度境界条件の動作

本例題について

 

  • 速度の境界条件の動作を確認する

  • 解析モデルの内部に速度境界条件jを設定する場合は、不連続も同時に設定する。

  • 表に記載されていない条件は初期設定の条件を使用します。

解析モデルダウンロード

  • プロジェクトファイルをダウンロード(右クリックし、名前を付けてリンク先を保存してください。)

解析空間

項目

条件

解析空間

2次元

モデル単位

mm

奥行方向の厚み

1.0[mm]

 

解析条件

項目

条件

ソルバ

音波解析[Mach]

解析の種類

調和解析

   

タブ設定

設定項目

条件

調和解析

周波数

1周波数のみ

1000[Hz]

 

 

モデル図

ここでは以下の三つのモデルを解析します。

① パイプの中を音が伝わるようなモデルです。左端に速度境界条件を設定し、それが音の振動を駆動します。
  音は、パイプを伝わって右端までいって、そのまま抜けていきます。反射波が起きないように、音響インピーダンスをモデルの右端に設定していて、その値は媒質の固有音響インピーダンスに設定しました。

     サイズは300x30[mm]です。

② 速度境界条件をパイプの中央に設定しました。パイプの右端と左端は、反射波が起きないように、音響インピーダンスを設定しています。サイズは600x30[mm]です。

③ モデル②の速度境界条件に、不連続の設定を追加しました。サイズは600x30[mm]です。

 

BODY属性および材料定数の設定

BODY No./BODY Type

BODY名

材料名

0/Sheet

ボディ属性_001

000_空気※

※材料データベースを利用

境界条件

境界条件名/Topology

タブ

境界条件の種類

条件

V/Edge

音波

速度

1[m/s]

対称/不連続

----

 

Z/Edge

音波

音響インピーダンス

1.184*340[Pa・s/m]

対称/不連続

----

 

VS/Edge

音波

速度

1[m/s]

対称/不連続

不連続

 

外部境界条件※

音波

剛体

 

対称/不連続

----

 

 

音響インピーダンスの値は、空気の固有音響インピーダンスの値としています。これによって、反射を抑える事ができます。

解析結果

まずは、単純な1方向伝搬モデル(モデル①)の結果を確認します。

速度1[m/s]を設定していますので、結果フィールド粒子速度のx成分は1[m/s] になることが確認できます。

1方向に伝搬する音波の場合、音圧=粒子速度x固有音響インピーダンス、 の関係を満たすはずです。

空気の固有音響インピーダンスは、1.184*340=402.56[Pa・s/m]、と求まるので、音圧が402[Pa]になることが予想されます。

第1図(1)から音圧の値が予想通りになっていることが確認できました。

 

第2図は、モデルの左端(速度境界条件の位置)での、音圧と粒子速度X成分の時間変化を、1周期分だけグラフにして示しています。

横軸が位相のグラフですが、位相を360度見るという事は、1周期を見るということと同じです。

音圧と粒子速度を見比べると、どちらも位相0で最大値、位相180度で最小値を取っていることから、同位相で振動していることが分かります。

 

 

 

 

第3図は内部ポートモデル(モデル②)の結果を示しています。

粒子速度のX成分を示したコンター図と、コンター図の長さ方向の位置を横軸としたグラフを示しています。

速度境界条件の位置で粒子速度が不連続に変化するので、それを明らかにするため、ここで示したコンター図は、コンター図の設定で、平均化をOFFにしています。

グラフを見ると、中央に不連続部分があるものの、振幅//が 0.5[m/s] になっていることが読み取れます。これは境界条件で指定した値 1[m/s]とは異なります。

このように、速度境界条件を解析領域内部に設定した場合、その値はユーザ指定どおりにはなりません。その対策が次のモデル④になります。

 

 

 

第4図は内部ポート+不連続モデル(モデル③)の結果を示しています。境界条件の速度と同時に不連続の境界条件を設定しています。

第4図のコンター図とグラフの設定は、第3図と同じで、粒子速度のx成分を示しています。

ベクトル図は、音響インテンシティ(平均)、を表しています。速度境界条件から左右に、等しいエネルギーの流れを確認できます。

グラフを見ると、中央に不連続部分があるものの、振幅 1[m/s]] になっていることが分かります。速度境界条件と、不連続の境界条件を併用する事で、ユーザ指定の値をただしく結果に反映させることができました。

 

 

 

 

まとめ

解析領域内部に速度境界条件を設定した場合、ユーザの設定した値にならないことが確認できました。

しかし、不連続の境界条件を同時に使用する事で、ユーザの設定した値にすることが可能になることも確認できました。