強制対流の場合の熱伝達係数
■空気
強制対流の場合、板形状モデルの場合においては以下の手順にしたがって
算出した熱伝達係数hを発熱体の上面に設定することができます。
h = 3.86 × ( V / L )^0.5 × C
L [m] : 空気の流れ方向に沿う発熱体の長さ寸法
L' [m] : 空気の流れ方向に沿う板形状の先端から発熱体までの距離
V [m/s] : 空気の流速
C : L'/Lの値に応じた補正係数(以下の表参照)
|
L'/L |
C |
|
0 |
1 |
|
0.2 |
0.90 |
|
0.5 |
0.84 |
|
0.7 |
0.81 |
|
1 |
0.78 |
|
1.5 |
0.74 |
|
2 |
0.71 |
|
3 |
0.67 |
|
4 |
0.65 |
|
5 |
0.62 |
|
8 |
0.58 |
|
10 |
0.56 |
|
15 |
0.52 |
|
20 |
0.50 |
|
40 |
0.45 |
|
80 |
0.40 |
■水
一般に、強制対流の熱伝達係数hは下記の式で求められます。
h = 0.331 × λ × Pr^(1/3) × (1/ν)^0.5 × 2 × ( V / L )^0.5 × C
水の場合、上式中の動粘性係数νが温度依存性をもつため、
熱伝達係数hは温度により値が変化します。
また、板形状モデルの場合においては以下の手順にしたがって
算出した熱伝達係数hを発熱体の上面に設定することができます。
h = 3.86 × ( V / L )^0.5 × C × Ctype
λ [W/m/K] : 熱伝導率
Pr : プラントル数
ν [Pa・s] : 動粘性係数
L [m] : 水の流れ方向に沿う発熱体の長さ寸法
L' [m] : 水の流れ方向に沿う板形状の先端から発熱体までの距離
V [m/s] : 水の流速
C : L'/Lの値に応じた補正係数(上表参照)
Ctype : 対流補正係数(対流流体の種類による温度依存性の係数、以下の表参照)
対流補正係数に関しては、「高度な設定タブ」の「熱伝導解析の設定」項目をご参照ください。
・水の対流補正係数
|
温度 [deg] |
Ctype |
|
0 |
171.21 |
|
10 |
184.11 |
|
20 |
196.10 |
|
30 |
207.01 |
|
40 |
216.64 |
|
50 |
225.69 |
|
60 |
233.44 |
|
70 |
240.79 |
|
80 |
247.39 |
|
90 |
252.96 |
|
100 |
258.57 |

ただし、上表のCは発熱体の厚み(基板からの突出量)がゼロであることを前提としていますので、
発熱体の厚みが速度境界層の厚みδに対して厚い場合は補正係数Cは1とします。
なお発熱体の縁端部における速度境界層の厚みδ[m]は以下の式を用いて算出できます。
δ=0.0182 × ( L' / V )^0.5
出典:「新版 移動論」朝倉書店、「熱設計完全入門」日刊工業新聞社


