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インダクタンスの計算タイプ

磁性体の透磁率が非線形で定義されている場合(Femtetでは「透磁率タブ」で磁化タイプがB-Hカーブの場合)、
電流の大きさによってインダクタンスが変化します。

 

この場合、インダクタンスには以下の2つの定義があります。

1.見掛けインダクタンス

鎖交磁束をΦ、電流をIとしたとき、下式で表されるインダクタンスです。

 

L=Φ/I

2.微分インダクタンス

鎖交磁束をΦ、電流をIとしたとき、下式で表されるインダクタンスです。

 

L=dΦ/dI

 

 

下図の電流Iと鎖交磁束Φのグラフで、黒丸が動作点の時、

破線1が見掛けインダクタンスΦ/I

破線2が微分インダクタンスdΦ/dI

を表します。

Femtetでの計算タイプ

下表のように解析する条件によって変わります。

直流重畳特性解析時には、一般的に微分インダクタンスが利用されます。

解析の種類

材料の種類

インダクタンス計算タイプ

備考

静解析

線形透磁率

---

線形の場合、どちらのタイプでも同値になります。

非線形透磁率(B-Hカーブ)

見掛けインダクタンスか、微分インダクタンスを解析条件で選択

Ver2017.0以前は微分インダクタンスで固定です。

マイナーループ透磁率

(直流重畳特性解析時)

微分インダクタンスで固定

マイナーループの微分透磁率を利用して解析します。

調和解析

線形透磁率

---

線形の場合、どちらのタイプでも同値になります。

マイナーループ透磁率

(直流重畳特性解析時)

微分インダクタンスで固定

マイナーループの微分透磁率を利用して解析します。

過渡解析

線形透磁率

---

線形の場合、どちらのタイプでも同値になります。

非線形透磁率(B-Hカーブ)

見掛けインダクタンスで固定

2つの時間ステップの電流値I、見掛けインダクタンス値Lを使えば、
微分インダクタンスが計算できます。

 

微分インダクタンス=(L2-L1)/(I2-I1)

 

 

見掛け透磁率と微分透磁率

下図のB-Hカーブで黒丸が動作点の時、

破線1が見掛け透磁率:B/H

破線2が微分透磁率:dB/dH

を表します。