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磁場解析における損失計算

磁場解析での損失の出力

解析の種類や材料定数の設定により、下表の通り計算、出力が可能です。

 

解析の種類

条件

ジュール損

印加電流損

ジュール損

誘導電流損(渦電流損)

ヒステリシス損

静解析

---

×

×

調和解析

鉄損特性定義なしの材料

×

鉄損特性定義ありの材料(鉄損テーブル)

---

○鉄損(渦電流損+ヒステリシス損)として出力

鉄損特性定義ありの材料(鉄損経験式)

---

過渡解析

鉄損特性定義なしの材料

×

鉄損特性定義ありの材料(鉄損テーブル)

---

○鉄損(渦電流損+ヒステリシス損)として出力

鉄損特性定義ありの材料(鉄損経験式)

---

 

  • 回転ヒステリシス損や異常渦電流損は計算できません。
    異常渦電流損:通常の渦電流損とは別に、磁壁移動に伴い、磁壁およびその周辺に発生するミクロな渦電流による損失

用語の解説

  • 誘導電流(渦電流)
    交流磁界による電磁誘導が生じる際に発生する電流。
    その中で特に金属板に渦状に生じるものを渦電流という。
    高周波になるほど、誘導電流による損失は大きくなる。

  • ヒステリシス損
    磁性体(鉄心など)の磁区が交番磁界によって磁界の向きを変えるときの損失。
    ヒステリシス損の大きさはB-Hカーブ(ステリシス曲線)のループに囲まれた部分の面積に比例する。

  • 鉄損
    磁性体(鉄心など)のコアをもつコイルにおいて、コアの物性の為に発生する損失。
    渦電流損+ヒステリシス損失=鉄損である。

損失の構成

損失

銅損
巻線の損失

巻線のジュール損(印加電流損+誘導電流損)

鉄損

コアのジュール損(誘導電流損、渦電流損)

コアのヒステリシス損