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インダクタンス計算
磁場解析におけるインダクタンスの計算について説明します。
インダクタンスの計算条件
解析の種類により、下表の通り計算、出力が可能です。
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解析の種類 |
条件 |
自己インダクタンス 相互インダクタンス 結合係数 |
漏れインダクタンス |
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--- |
○ |
○ |
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解析条件の磁場解析タブで[インダクタンスを計算]にチェック |
○ |
○ |
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解析条件の磁場解析タブで[インダクタンスを計算]にチェック |
○ |
× |
インダクタンスの計算タイプ
一般的に見掛けインダクタンス、微分インダクタンスの2種類があります。
Femtetでの取り扱いについては、「インダクタンスの計算タイプ」を参照下さい。
非線形調和解析でのインダクタンス値の計算方法
調和解析で磁性体の透磁率が非線形な場合、電流の振幅ピーク値から近似的にインダクタンス値を算出します。
計算方法は以下になります。
1. 電流の振幅ピーク値で非線形静解析を実施し、BHカーブ上動作点の分布を求める
2. 1.で求めた動作点分布をBHカーブに照らし合わせ、その点でのB/Hを透磁率として透磁率分布を算出
3. 2.で求めた透磁率分布で線形調和解析を実施し、見掛けインダクタンスを計算
過渡解析でのインダクタンス値について
外部回路連成ON/OFFにより、インダクタンスの計算対象が変わります。
外部回路を利用することにより、複数コイルの直列インダクタンス計算が可能です。
過渡解析のインダクタンス出力値は表皮効果(誘導電流)は考慮されません。
調和解析では考慮されます。
調和解析でのインピーダンスZの算出式

Rc:対象コイルの抵抗値
Ri :鉄損(誘導電流損+ヒステリシス損失)による抵抗値
L :対象コイルのインダクタンス値
-
Z計算は対象のコイルにのみ電流を印加した状態で計算します。
したがって、複数の電流設定コイルがある場合、他のコイルはポートがOPENで
誘導電流のみ流れている状態のZが計算されます。
-
1<巻き数(バルクコイル)で誘導電流ありの場合は、Rは正確な数値が得られません。
漏れインダクタンスの表記と算出式
漏れインダクタンスは2つのコイルを指定して、
コイル2との間のコイル1の漏れインダクタンスであれば「Le1-2」のように表記しております。
Le1-2の算出式は以下の定義式を採用しております。

K1-2:コイル1,2間の結合係数、L1:コイル1の自己インダクタンス
上式は電気学会の定義に則っており、工業会定義の漏れインダクタンスLscとは値が異なる点にご注意下さい。
また、以下の関係式でLscとLeを変換できます。



