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集中定数境界条件のs2pファイル指定

集中定数境界条件では回路情報としてタッチストンファイルを使用することができます。

 

特にs2pファイル(2ポートのSパラメータファイル)にも対応しており、s2pファイルを使用する場合はs2pファイルからSパラメータを取得し

そのSパラメータからインピーダンスを計算することで回路情報を解析に取り込んでいます。

 

このSパラメータからインピーダンスを計算するときには回路が抵抗やインダクタンス、容量といった簡単な構成(集中定数)となっている

ことを仮定しています。簡単な構成とは下図のように単一のアドミタンスYで表される回路のことであり、この回路では電圧と電流の関係

 

         Y * ( V2 - V1 )  = i

 

 となります。この関係は行列で書くと下図の(1)式のようになり、2ポートの回路としてみることもできます。このとき(1)式の右辺にある

行列はYパラメータであり、Sパラメータから計算できます。そのためこのような簡単な回路であればSパラメータからYパラメータを計算し、

そのY(1,1)成分をアドミタンス(インピーダンスの逆数)とすることで、この回路を解析に取り込むことができます。

 

ただし、これらの計算が正しいのは回路が単一のアドミタンスで書けるような簡単な回路のときのみであり、回路上で電圧や電流が

分布をもつような複雑な回路に対しては正確ではありません。特に計算されたYパラメータの各成分が異なる値を持つような回路の

場合、2ポートのうちのどちらのポートのインピーダンスが集中定数境界に適用されるかはわからなくなり、想定している解析と異なる

可能性が高くなります。