例題1

2つの磁石の間に働く力

本例題について

  • 磁場解析例題5の磁石間にポリエチレンの板を挟んだモデルにおいて応力解析との連成解析例を示します。

  • 2つの磁石の間に働く力によって発生する変位を解析します。

  • 表に記載されていない条件は初期設定の条件を使用します。

解析空間

項目

条件

解析空間

3次元

モデル単位

mm

 

解析条件

項目

条件

ソルバ

磁場解析[Gauss]
応力解析[Galileo]

応力解析(Galileo)の種類

静解析

解析オプション

なし

モデル図

2つの磁石のソリッドボディ(mag1 mag2)を定義しています。

2つの磁石の間にはポリエチレンのソリッドボディ(PE)を定義しています。

磁石の磁化の方向は初期設定の方向(Z軸+方向)が設定されています。

したがって磁石の上面が磁石のN極、下面がS極に対応します。

 

自動作成される空気は磁場解析でのみ有効で、熱伝導解析では解析対称外となります。

磁石の間は磁界分布の変化が大きいのでメッシュサイズを0.5[mm]に設定しています。

 

  • 電磁力計算時、間隔とメッシュサイズを正しく設定しないと妥当な結果が得られません。
    詳細は「電磁力計算時の注意点」を参照してください。

ボディ属性および材料の設定

ボディ No./ボディタイプ

ボディ属性名

材料名

メッシュサイズ

0/Solid

mag1

mag

2.5

2/Solid

mag2

mag

2.5

3/Solid

PE

000_ポリエチレン(PE)

2.5

※材料データベースを利用

 

材料定数は以下のように設定しています。

材料名

タブ

定数

mag

透磁率

磁石の特性を入力するをチェック

磁石

磁化の強さ: 0.5

弾性定数

ヤング率: 10[GPa]

 

境界条件

応力解析を安定させるため、mag1の下面、mag2の上面のXY平面変位を固定しています。

境界条件名/トポロジ

タブ

境界条件の種類

条件

Fix/Face

機械

変位

XY成分のチェックボックスをオン

UX=0, UY=0

解析結果

電磁力の解析結果は、[解析結果]タブの、

 

 

 [テーブル] で表示できます。

 

2つの磁石はお互い約2.4[N]のZ方向の力で引きあうことが分かります。

 

 

 

変位ベクトルの解析結果をXZ断面図で示します。

2つの磁石が引き合う方向の変位が発生することが分かります。一方で反対側の極は離れていく方向の変位が発生する

ことが分かります。

 

応力ベクトルを示します。

2つの磁石間には圧縮応力が集中して発生することが分かります。

 

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