例題24

コリオリ力による電位発生

本例題について

  • 音叉形状の表面に駆動用および角速度検出用の圧電体板を貼り付けた構造を有する
    コリオリ力検出用圧電素子の解析例を示します。

  • 圧電素子の変位図および検出用電極上の電位の解析結果を示します。

  • 表に記載されていない条件は初期設定の条件を使用します。

解析条件

項目

条件

ソルバ

圧電解析[Rayleigh]

解析空間

3次元

解析の種類

調和解析

単位

mm

解析オプション

角速度

 

調和解析タブにおいて周波数、間隔、スイープの設定を以下のように設定しています。

また、角速度タブにて回転軸をz軸方向とする角速度を設定しています。

タブ設定

設定項目

条件

調和解析

 

周波数

最小:8000[Hz]

最大:8000[Hz]

間隔

等間隔をチェック

分割数:0

スイープの設定

高速スイープを使うをチェック

許容誤差:1.0×10-2

角速度

角速度

X = Y = 0, Z = 10[deg/s]

モデル図

U字型のアルミニウムのボディの表面に駆動用圧電素子としてpiezo1とpiezo2、

検出用圧電素子piezo3,piezo4を配置した構造のモデルとなってます。

各圧電素子の裏側は電位0Vの境界条件、駆動用圧電素子の表側電極には

駆動電圧1V,検出用圧電素子の表側電極は浮き電極となっています。

ボディ属性および材料定数の設定

ボディ No./ボディ タイプ

ボディ属性名

材料名

3/Solid

metal

001_アルミニウムAl※

4/Solid

piezo1

000_P-4※

5/Solid

piezo2

000_P-4※

6/Solid

piezo3

000_P-4※

7/Solid

piezo4

000_P-4※

※材料データベースを利用

 

圧電体P-4の分極方向を設定するため、ボディ属性の方向を以下のように定義します。

ボディ属性名

方向

piezo1

指定方法:ベクトル

ベクトル:X=1.0、Y=0.0、Z=0.0

piezo2

指定方法:ベクトル

ベクトル:X=-1.0、Y=0.0、Z=0.0

piezo3

指定方法:ベクトル

ベクトル:X=0.0、Y=1.0、Z=0.0

piezo4

指定方法:ベクトル

ベクトル:X=0.0、Y=1.0、Z=0.0

境界条件

境界条件名/トポロジ

タブ

境界条件の種類

条件

fix/Face

機械

変位

UX=UY=UZ=0[m]

earth/Face

電気

電気壁

電位指定:電位 0[V]

hot/Face

電気

電気壁

電位指定:電位 1[V]

float1/Face

電気

電気壁

浮き電極

float2/Face

電気

電気壁

浮き電極

解析結果

変位図および電位(虚部)のグラデーションコンター図を以下に示します。カラーバーの単位は[V]です。

駆動用圧電体(piezo1、piezo2)によるフレーム(metal)の伸縮が発生していることが分かります。

角速度によるコリオリ力によって検出用圧電体(piezo3、piezo4)にも伸縮のひずみが駆動ひずみとは

90度の位相差をもって発生し、浮き電極の虚部に角速度に依存して電位差が発生します。

 

 

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