例題2

異種導体の温度分布(過渡解析)

本例題について

  • 異なる熱伝導率を有する導体材料に共通の温度境界条件を与えた場合の過渡解析例を示します。

  • 経過時間に応じた温度分布や熱流束ベクトルを解析結果として見ることができます。

  • 表に記載されていない条件は初期設定の条件を使用します。

解析空間

項目

条件

解析空間

3次元

モデル単位

mm

 

解析条件

項目

条件

ソルバ

熱伝導解析[Watt]

解析の種類

過渡解析

解析オプション

なし

 

過渡解析タブにて以下のように設定しています。トータルのステップ数は130で時間ステップは1秒

としていますので初期温度0度から130秒間における温度分布の変化を解析することができます。
計算結果を出力する間隔を最初の10ステップとそれ以降のステップで変更しています。

タブ設定

設定項目

条件

過渡解析

No.

ステップ数

出力間隔

時間ステップ[s]

1

10

1

1.0

2

120

5

1.0

 

初期温度

0 [deg]

モデル図

例題1と同じモデルを使用しています。ボディ属性、材料定数、境界条件も同じです。

直方体のソリッドボディを定義し、熱伝導率の異なる導体の組み合わせとして、それぞれ金およびステンレス

(SUS301)の材料を設定します。また、底面と上面に温度境界条件を設定しています。

ボディ属性および材料の設定

ボディ No./ボディタイプ

ボディ属性名

材料名

0/Solid

VOL1

002_金Au※

1/Solid

VOL2

500_SUS301※

※材料データベースを利用

境界条件

境界条件名/トポロジ

タブ

境界条件の種類

条件

Top/Face

温度

100 [deg]

Bottom/Face

温度

0 [deg]

 

解析結果

経過時間5秒、60秒、130秒における温度分布の解析結果を示します。

5秒後

金とSUSの熱伝導率の差によって温度分布に大きな差があることが分かります。

60秒後

60秒後においてもSUSの温度分布は金の場合の5秒後の分布に追いついていないことが分かります。

130秒後

SUSの温度分布が金の温度分布に近づいてきていることが分かります。

 

 

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