例題7

対称条件を用いた解析例

本例題について

  • 熱応力解析の例題2を4分の1モデルで解析した事例です。
    上図は「対称モデルの全体モデル表示」を使用して全体モデルとして結果を表示しています。

  • 「対称面」の境界条件を使用します。

  • 熱伝導解析(Watt)で温度分布を解析し、応力解析(Galileo)では
    その温度分布を到達温度とする熱荷重を考慮した解析を行います。

  • 変形の状態や変位分布、応力分布を解析結果として見ることができます。

  • 表に記載されていない条件は初期設定の条件を使用します。

解析空間

項目

条件

解析空間

3次元

モデル単位

mm

 

解析条件

熱伝導解析[Watt]と応力解析[Galileo]との連成解析を行います。

項目

条件

ソルバ

熱伝導解析[Watt]
応力解析[Galileo]

熱伝導解析(Watt)の種類

定常解析

解析オプション

なし※

※熱荷重オプションは熱伝導-応力連成設定時は自動的にチェックが入っています。

 

ステップ/熱荷重タブの設定を以下のように行っています。

タブ設定

設定項目

条件

ステップ/熱荷重※

基準温度

25[deg]

※到達温度としては自動的に熱伝導解析の結果が使用されます。

モデル図

熱応力解析の例題2を4分の1の形状にしたモデルです。

対称面はYZ平面とZX平面です。

 

 

ボディ属性および材料の設定

ボディ No./ボディタイプ

ボディ属性名

材料名

0/Solid

VOL1

006_ガラスエポキシ※

1/Solid

VOL2

001_アルミナ※

※材料データベースを利用

 

VOL2での発熱量を以下のように設定しています。

4分の1モデルですので、発熱量は全体モデルの4分の1の0.25Wを設定します。

ボディ属性名

タブ

設定

VOL2

発熱量

0.25[W]

境界条件

YZ平面とZX平面のトポロジに「対称面」の境界条件を設定します。

 

境界条件名/トポロジ

タブ

境界条件の種類

条件

SymmetricPlane_X/Face

対称/不連続

対称

対称面

SymmetricPlane_Y/Face

対称/不連続

対称

対称面

 

 

強制対流の熱伝達係数は以下の式にて算出しています。詳細は「放熱・環境輻射」を参照してください。

 

h = 3.86 × (V/L)0.5×C [W/m2/deg]

 

ただし、

風速 V = 1[m/s]

基板(VOL1)の上下面: 代表長 L =0.05、C=1 → h=17.26
発熱体(VOL2)の上面: 代表長  L =0.02、L’=0.015、C=1※ → h=27.3

 

発熱体の縁端部における速度境界層の厚みδは

 

δ=0.0182×(L’/V)0.5= 2.3[mm]

 

と算出されます。発熱体の厚み2[mm]と大差がないためC=1としています。

 

境界条件名/トポロジ

タブ

境界条件の種類

条件

BC1/Face

放熱・環境輻射

熱伝達係数: 17.26 [W/m2/deg]

室温: 25 [deg]

BC2/Face

放熱・環境輻射

熱伝達係数: 27.3 [W/m2/deg]

室温: 25 [deg]

  

この境界条件を元に熱伝導解析が実行されて、得られた温度分布を到達温度とする

応力解析が引き続いて実行されます。

解析結果

まず、熱伝導解析の結果として温度分布を示します。

 

 

ひき続いて、応力解析の結果として変位ベクトル図を示します。

 

 

全体モデルである熱応力解析例題2と同様の解析結果が得られることがわかります。

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