事例91

ビアを有する2組の差動線路間のクロストーク解析

差動線路間の間隔を変化させたときの、
2組の差動信号間のクロストークノイズに与える影響を調べたものです。
差動線路間の間隔を変数名dxとして、Femtetの標準機能である
パラメトリック解析でdx=0.35, 1.0と水準を振って計算しています。

差動ビアを含む2組の差動線路解析モデルを図1に示します。
差動線路の解析モデルは電磁波解析例題22を応用しています。
パラメトリック解析で変数dxを振った時のイメージを図2に示します。
差動信号の遠端クロストーク周波数特性(Sd4d1)を図3に示します。
差動信号の近端クロストーク周波数特性(Sd3d1)を図4に示します。
図3, 4の結果から、差動線路間隔が小さいほど、クロストークが大きくなる様子がわかります。

図5はTDR波形を示したものです。
今回の事例では差動線路自体の形状(ビア径、線路幅等)を変えていないため
両者に差は見られません。

図1 差動ビアを含む2組の差動線路解析モデル

図2 パラメトリック解析

図3 差動信号の遠端クロストーク周波数特性(Sd4d1)

図4 差動信号の遠端クロストーク周波数特性(Sd3d1)

図5 TDR解析

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