例題3

円柱周りの流れ

本例題について

  • 円柱周りに生じる流れの定常解析例を示します。
     

  • 流速分布、流速ベクトル、流線、壁面力を解析結果として見ることができます。
     

  • 表に記載されていない条件はデフォルトの条件を使用します。
     

 

解析空間

項目

条件

解析空間

2次元

モデル単位

mm

 

解析条件

項目

タブ

条件

ソルバ

ソルバの選択

流体解析[Bernoulli]

解析の種類

流体解析

定常解析

層流/乱流

流体解析

層流をチェック

壁表面の積層メッシュ設定(全体設定)

流体解析

指定方法:第1層メッシュ高さ指定

第1層メッシュ高さ:0.5[mm]
成長率:1.2
層数:5

メッシュ設定

メッシュ

標準メッシュサイズ:10[mm]

モデル図

長方形のシートボディを定義し、空気(000_空気)の材料を設定します。また、左側の辺に流入、右側の辺に流出の境界条件を設定しています。

境界条件を設定していない上下の辺には、外部境界条件を使用して、スリップ壁を設定します。

円のシートボディを定義し、鉄(007_鉄Fe)の材料を設定します。

固体と流体の境界である円の周囲の辺には、固体壁が自動的に設定されます。

 

ボディ属性および材料の設定

ボディ No./ボディタイプ

ボディ属性名

材料名

0/Solid

air

000_空気※

1/Solid

column

007_鉄Fe※

※材料データベースを利用

境界条件

境界条件名/トポロジ

タブ

境界条件の種類

条件

inlet/Edge

流体

流入

強制流入
流速指定
0.01 [m/s]

outlet/Face

流体

流出

自然流出

外部境界条件

流体

スリップ壁

 

レイノルズ数が100を超えると、乱れの時間依存性が生じるため、定常解析で計算することが難しくなります。

このモデル形状、材料定数、流速でレイノルズ数を計算すると、26.5程度となるため、層流定常解析で計算することができます。

 

粘度μ=1.82e-5[Pa s]

密度ρ=1.205[kg/m3]

動粘度ν=μ/ρ=1.82e-5/1.205=1.510e-5[m2/s]

流速V=0.01[m/s]

円柱直径D=0.02[m]

レイノルズ数Re = V*L/ν=50*0.01/1.510e-5 = 26.5

解析結果

円柱周囲の流速分布のベクトル図を示します。

描画設定で、ベクトル長一定とし、大きさを調整しています。

レイノルズ数30程度の場合、円柱の後ろには双子渦と言う二つの渦ができることが知られており、
円柱の後ろに二つの渦ができているのが確認できます。

 

 

 

次に流線を表示します。

描画設定で、始点間隔を調整しています。

円柱をよけるように流線が形成されているのが確認できます。

 

 

次に、テーブルで壁面力を表示します。

「RESERVED_inner_fluid_007_鉄Fe」が円柱が流体から受ける力を表します。

流れ方向に、6.698 x 10 ^ -9 [N] の力を受けていることが分かります。

 

 

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