例題7

流入速度、流入温度を変化させたときの発熱平板の温度変化

本例題について

  • 一定の発熱量で発熱する平板を強制対流で放熱させる過渡解析例を示します。
    流入する流体の流速、温度が変化させた場合の挙動を解析します。
     

  • 温度分布や熱流束ベクトルを解析結果として見ることができます。
     

  • 表に記載されていない条件はデフォルトの条件を使用します。
     

 

解析空間

項目

条件

解析空間

2次元

 

奥行方向の厚み:300mm

モデル単位

mm

 

解析条件

項目

条件

ソルバ

流体解析[Bernoulli]

熱伝導解析[Watt]

解析の種類

流体解析:過渡解析

熱伝導解析:過渡解析

層流/乱流

乱流をチェック

環境温度

0[deg]

メッシュ設定

標準メッシュサイズ:10[mm]

 

タブ設定

設定項目

条件

過渡解析

No.

ステップ数

出力間隔

時間ステップ[s]

1

30

1

10

 

初期温度

環境温度を使用する(0[deg])

モデル図

長方形のシートボディを定義し、空気(000_空気)の材料を設定します。また、左側の辺に流入、右側の辺に流出の境界条件を設定しています。

内部に薄い平板の発熱体を長方形のシートボディで定義します。

境界条件を設定していない上下の辺には、外部境界条件を使用し、スリップ壁を設定します。

 

ボディ属性および材料の設定

ボディ No./ボディタイプ

ボディ属性名

材料名

0/Solid

air

000_空気※

1/Solid

hot

hot

※材料データベースを利用

 

平板部の材料定数は以下のように設定しています。

材料名

タブ

定数

hot

固体/流体

固体

熱伝導率

1×10^5

比熱

1×10^3

密度

1×10^3

 

発熱量タブにて平板の発熱を以下のように設定しています。

ボディ属性名

タブ

設定

hot

発熱量

100W

境界条件

境界条件名/トポロジ

タブ

境界条件の種類

条件

Inlet/Edge

熱流体

流入

強制流入
流速指定
10 [m/s]

時間依存をチェック

重み関数

No.

時刻[s]

重み

1

0

1

2

100

1

3

101

2

4

300

2

 

 

流入流体温度:直接指定:25[deg]

時間依存をチェック

重み関数

No.

時刻[s]

重み

1

0

0

2

100

0

3

101

1

4

300

1

Outlet/Face

熱流体

流出

自然流出

外部境界条件

熱流体

スリップ壁

 

重み関数によって流入流速と流入温度を以下のように変化させています。

①0[s]~100[s]:流入流速10[m/s]、流入温度 0[deg]

②101[s]~200[s]:流入流速20[m/s]、流入温度 0[deg]

③201[s]~300[s]:流入流速20[m/s]、流入温度 25[deg]

 

解析結果

100[s]後の温度分布の解析結果を示します。

最大温度は14.942[deg]となっています。

100[s]までは、流入流速と流入温度は例題2 強制対流による平板の放熱(乱流)と同じであることから、
例題2とほぼ同じ結果が得られていることが確認できます。

 

解析結果テーブル「温度」を選択し、グラフを表示します。

 

以下にhot/最高温度 のみを表示した結果を示します。

(グラフをダブルクリックして開かれる系列情報で、hot/最高温度以外の系列の「Y軸(第1軸)で表示」の項目のチェックを外す)

②の領域では流入流速の増加に伴い温度が下がり、③の領域では流入温度の増加に伴い温度が上昇していることが確認できます。

 

 

 

 

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