例題11

ヒートシンクによる基板上のICの放熱

本例題について

  • 基板上で一定の発熱量で発熱するICをヒートシンクを使って自然対流で放熱させる定常解析例を示します。
     

  • 温度分布や熱流束ベクトルを解析結果として見ることができます。
     

  • 表に記載されていない条件はデフォルトの条件を使用します。
     

 

解析空間

項目

条件

解析空間

3次元

モデル単位

mm

 

解析条件

項目

条件

ソルバ

流体解析[Bernoulli]

熱伝導解析[Watt]

解析の種類

流体解析:定常解析

熱伝導解析:定常解析

層流/乱流

乱流をチェック

オプション

浮力を考慮する(自然対流)をチェック

壁表面の積層メッシュ設定(全体設定)

自動生成パラメータ

想定温度差:50[deg]

メッシュ設定

標準メッシュサイズ:10[mm]

詳細設定

緩和係数(温度)
0.99

 

初期設定では収束に時間がかかるため、緩和係数(温度)を大きく設定します。

モデル図

基板(VOL1))とIC(VOL2)とヒートシンク(HeatSink)をソリッドボディで定義します。

直方体のソリッドボディを定義し、空気(000_空気)の材料を設定します。

外部境界条件を使用し、流入/流出:自然流入/流出を設定します。

 

ボディ属性および材料、メッシュサイズの設定

ボディ No./ボディタイプ

ボディ属性名

材料名

メッシュサイズ

0/Solid

VOL1

006_ガラスエポキシ※

2.0

1/Solid

VOL2

001_アルミナ※

2.0

2/Solid

Air

000_空気※

14/Solid

HeatSink

001_アルミニウムAl※

2.0

※材料データベースを利用

 

発熱量タブにてIC(VOL2)を以下のように設定しています。

ボディ属性名

タブ

設定

VOL2

発熱量

1W

境界条件

境界条件名/トポロジ

タブ

境界条件の種類

条件

外部境界条件

熱流体

流入/流出

自然流入/流出

流入温度:環境温度を使用する(25[deg])

 

解析結果

基板とIC部とヒートシンクの温度分布の解析結果を示します。

空気は非表示としています。

 

また、比較として、ヒートシンクなし「例題6 自然対流による基板上のICの放熱」の結果も表示します。

ヒートシンクなしでは、最大温度が105[deg]に対して、42[deg]となっており、ヒートシンクの存在により

放熱効果が高められていることが分かります。

 

解析タイプを熱伝導解析から流体解析に切り替え、流速ベクトル図を表示します。

x=0の断面を表示します。

ベクトル図の描画設定は、3Dベクトルオフにして表示しています。

ヒートシンクの隙間に上昇する流れが生じているのが分かります。

 

 

   

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