例題4

浮き電極の電位計算

本例題について

  • 本例題では4枚の平板電極が平行に配置され、両端の電極に電位が定義されており
    その間に位置する2枚の電極が浮き電極である状態を電場解析します。

  • 各電極間の静電容量、電界分布、等電位面を結果として見ることができます。

  • 表に記載されていない条件は初期設定の条件を使用します。

 

解析空間

項目

条件

解析空間

3次元

モデル単位

mm

 

解析条件

静的な電位を与えて電場解析を行いますので静解析を選択します。

項目

条件

ソルバ

電場解析[Coulomb]

解析の種類

静解析(容量値)

解析オプション

選択なし

 

現実には解析領域の外部にも電界が分布しますので、開放境界の条件として以下を設定しています。

タブ設定

設定項目

条件

開放境界タブ

種類

吸収境界

吸収境界の次元

1次

モデル図

電極として4枚のシートボディを作成し、それぞれに電位の境界条件のみを設定します。

ボディ属性および材料の設定

4つのシートボディのうち2つは電位境界条件の設定(転写)用に、

残りの2つは浮き電極の境界条件の設定(転写)用に作成しています。

このようなボディを転写用ボディと呼びます。

転写用ボディにはボディ属性の設定や材料設定の必要はありません。

ボディ No./ボディ タイプ

ボディ属性名

材料名

1/Sheet

転写用ボディ

 

2/Sheet

転写用ボディ

 

3/Sheet

転写用ボディ

 

4/Sheet

転写用ボディ

 

※材料データベースを利用

境界条件

境界条件名/トポロジ

タブ

境界条件の種類

条件

Electrode1/Face

電気

電気壁

電位指定 -1[V]

Electrode2/Face

電気

電気壁

電位指定 +1[V]

Floating1/Face

電気

電気壁

浮き電極

Floating2/Face

電気

電気壁

浮き電極

外部境界条件※

電気

開放境界

 

 

※外部境界条件は[モデル]タブの
 


 

[外部境界条件] をクリックして設定できます。

 

解析結果

浮き電極の電位と電極間の静電容量の解析結果は、[解析結果]タブの、

 

 

 [テーブル] で表示できます。

 

浮き電極の電位の解析結果としては、以下のように出力されます。

 

 

また、電極間の静電容量の解析結果としては以下のように出力されます。

 

 

電界ベクトル図を示します。

 

 

 

電位のグラデーションコンター図のXZ断面図を示します。

 

 

電極周囲空間の電位分布が視覚的に把握できます。

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