
CAEソフト【 Femtet 】-ムラタソフトウェア株式会社
柱を一定の応力で圧縮した場合の応力分布を、座標系設定を用いて様々な方向の成分で表示する事例を示します。
変形の状態や変位分布、応力分布を解析結果として見ることができます。
表に記載されていない条件は初期設定の条件を使用します。
項目 |
条件 |
解析空間 |
3次元 |
モデル単位 |
mm |
解析条件は初期設定の条件を使用します。
項目 |
条件 |
ソルバ |
応力解析[Galileo] |
解析の種類 |
静解析 |
解析オプション |
なし |
円柱のソリッドボディを定義し、材料として鉄を設定します。
境界条件として上面の面トポロジに分布荷重、下面の面トポロジにZ方向の変位固定条件を適用しています。
ボディ No./ボディタイプ |
ボディ属性名 |
材料名 |
0/Solid |
Cylonder |
007_鉄Fe※ |
※材料データベースを利用
境界条件名/トポロジ |
タブ |
境界条件の種類 |
条件 |
Fix_z/Face |
機械 |
変位 |
Z成分のチェックボックスをオン |
LOAD/Face |
機械 |
分布荷重(面) |
X=0, Y=0, |
応力のZ垂直応力のコンター図を示します。応力の単位は[Pa]です。
描画設定ダイアログにおいて、コンター図の最大値を1M、最小値を-1Mに設定しています。
断面図の設定として、切断面上の点 (0,0,2.5)、切断面の法線ベクトル (0,0,-1)、断面と表面を同時に表示のチェックをオン
として断面図を表示しています。
断面の法線ベクトルと応力成分の方向が一致しているため、断面に対して垂直に働く圧縮応力を見ていることになります。
荷重として印加した1MPaがそのまま圧縮応力として表れます。
45°回転させた断面(切断面上の点:X = 0,Y = 0, Z = 2.5、法線ベクトル: X = 1, Y = 0, Z = 1)に対して
垂直に働く応力成分や断面に沿ったせん断応力成分を表示する場合、座標系設定を行う必要があります。
座標系の種類「ローカル座標系」を選択し、
原点:X = 0,Y = 0, Z = 2.5、X’方向ベクトル: X = 1, Y = 0, Z = -1 に設定します。
応力成分としてZ’垂直応力を選択することで、45°回転させた断面に対して垂直に働く応力成分を表示することができます。
応力値は-0.5MPaとなります。
荷重印加方向に対して斜め方向の応力であるため、印加荷重である-1MPaよりも小さい値になります。
応力成分として、Z’X’せん断応力を選択することで、45°回転させた断面に沿ったせん断応力成分を表示することができます。
0.5MPaのせん断応力が発生していることが確認できます。
図に示した赤矢印の方向へせん断変形させる力が働いていることを示しています。
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