例題57

静水圧

本例題について

  • 静水圧による変形をシミュレーションした例を示します。

  • 変形の状態や変位分布、応力分布を解析結果として見ることができます。

  • 表に記載されていない条件は初期設定の条件を使用します。

解析空間

項目

条件

解析空間

3次元

モデル単位

mm

解析条件

項目

条件

ソルバ

応力解析[Galileo]

解析の種類

静解析

解析オプション

なし

 

浮力により、+z方向に加速が生じるため、高度な設定タブの設定を以下のように行っています。

タブ設定

設定項目

条件

高度なタブ

応力解析/圧電解析の設定

慣性力を考慮して加速環境下の静解析を行う
にチェック

 

モデル図

潜水艦が海底に向かって沈んでいくようなモデルです。

ボディ属性および材料の設定

ボディ No./ボディタイプ

ボディ属性名

材料名

0/Solid

submarine

007_鉄Fe※

※材料データベースを利用

境界条件

静水圧は深さに比例した圧力がボディの表面全体に加わります。この圧力Pは次式で与えられます

 

P gh

 

ここで、ρは密度[kg/m3]、gは重力加速度[m/s2]、hは深さ[m]であり、水の場合は下記になります。

 

P =9800h[Pa]

 

 

  • このモデルでは、境界条件は圧力だけであって、変位は拘束されていません。

    一般的には変位を拘束しないと計算できませんが、Femtetでは計算できます。

 

 

この圧力は、外部境界条件の分布データを指定します。

 

 

分布データのダイアログで、1次元、ローカル座標でz方向を設定します。さらに座標-圧力リストにて

ボディを完全に包含する領域にて端の2点の圧力を指定します。その間は線形補間されます。

 

 

 

メッシュを分割した後、メッシュの表示で、分布圧力を選択することで表面の圧力分布が表示できます。

 

解析結果

変形図を示します。コンター図は変位の大きさを示してます。

 

圧力により全体的に縮み、さらに、上下の非対称性から曲がった変形になります。

対称モデルですと全体に縮んだ変形となります。

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