
CAEソフト【 Femtet 】-ムラタソフトウェア株式会社
本例題について
2枚のボディをばね接続した解析事例です。
ばね接続を用いることで相対的な変位とばね定数で算出される荷重を考慮することができます。
表に記載されていない条件は初期設定の条件を使用します。
項目 |
条件 |
解析空間 |
3次元 |
モデル単位 |
mm |
項目 |
条件 |
ソルバ |
応力解析[Galileo] |
解析の種類 |
静解析 |
解析オプション |
大変形をチェック |
ステップ/熱荷重タブの設定を以下のように行っています。分割ステップ数をデフォルト値20から8へ変更しています。
タブ設定 |
設定項目 |
条件 |
||||
ステップ/熱荷重 |
ステップ/到達温度設定 |
|
2mm×2mm×4mmのサイズの2つの直方体形状のボディを1mm離して作成し、その間にばね接続境界を設定しています。
ばね接続境界(Spring1、Spring2)を2つのボディの面に設定し、ペア設定でばね定数を設定しています。
2つのボディに一方には変位固定境界(Fix)、もう一方には強制変位境界(Move)を設定しています。
このプロジェクトにはモデルを2つ作成して強制変位(Move)の方向成分を変えています。
ボディ No./ボディタイプ |
ボディ属性名 |
材料名 |
0/Solid |
Body |
002_ポリカーボネート(PC)※ |
1/Solid |
Body |
002_ポリカーボネート(PC)※ |
※材料データベースを利用
以下の通り、変位と接触面と対称の境界条件を設定しています。
境界条件名/トポロジ |
タブ |
境界条件の種類 |
条件 |
Spring1/Face |
機械 |
ばね接続 |
|
Spring2/Face |
機械 |
ばね接続 |
|
Move/Face |
機械 |
変位 |
XYZ全成分のチェックボックスをオン model1: UX=0, UY=0, UZ=-1.0e-3 model2: UX=1.0e-3, UY=0, UZ=0 |
Fix/Face |
機械 |
変位 |
XYZ全成分のチェックボックスをオン UX=0, UY=0, UZ=0 |
また以下のばね接続ペアを設定し、ばね定数を1.0e5[N/m]に設定しています。
境界条件ペア |
ばね定数のタイプと成分設定 |
Spring1-Spring2 |
長手方向成分 1.0e5[N/m] |
model1の変位図と主応力の分布を下に示します。
ばね接続によって2つのボディの曲げ変形にともなう応力がボディ内部に発生していることが分かります。
ばね接続によって発生する力は計算値テーブルの「外力/反力[N]」に表示されます。
このモデルでは約12Nの大きさの力が発生しています。
ばね接続境界を設定した面の相対変位はボディの曲げ変形を除くとZ方向に約0.5mm(変位結果から概算)
であり、変形前の長さ1mmから1.12mmに伸びています。
したがってばね接続部のばねの伸びは0.12mmであり、ばね定数1.0e5[N/m]を乗算すると12Nとなり、
計算値テーブルの外力と一致します。
次にmodel2の変位図と主応力の分布を下に示します。
ばね接続によって2つのボディの引張変形にともなう引張応力がボディ内部に発生していることが分かります。
ばね接続によって発生する力は計算値テーブルの「外力/反力[N]」に表示されます。
このモデルでは約85.4Nの大きさの力が発生しています。
ばね接続境界を設定した面の相対変位はボディの引張変形を除くとX方向に約0.854mm(変位結果から概算)
であり、変形前の長さ1mmから1.854mmに伸びています。
したがってばね接続部のばねの伸びは0.854mmであり、ばね定数1.0e5[N/m]を乗算すると85.4Nとなり、
計算値テーブルの外力と一致します。
まずはFemtetを試してみたい
試用版・無償版はこちらもっとFemtetについて詳しく知りたい
イベント・セミナー情報はこちら