例題2

棒磁石と磁性体の作る磁場

本例題について

  • フェライトの棒磁石と磁性体が作る磁場の解析例を示します。

  • 磁界ベクトルや磁束密度ベクトルを解析結果として見ることができます。

  • 表に記載されていない条件は初期設定の条件を使用します。

 

解析空間

項目

条件

解析空間

3次元

モデル単位

mm

 

解析条件

項目

条件

ソルバ

磁場解析[Gauss]

解析の種類

静解析

解析オプション

なし

モデル図

例題1で示したモデルの棒磁石の上側に磁性体が定義されています。

フェライト磁石の磁化の方向は初期設定の方向(Z軸+方向)が設定されています。

したがってフェライト磁石の上面が磁石のN極、下面がS極に対応します。

ボディ属性および材料の設定

ボディ No./ボディタイプ

ボディ属性名

材料名

0/Solid

mag

mag

2/Solid

softmag

softmag

 

材料定数は以下のように設定しています。

材料名

タブ

定数

mag

透磁率

材料タイプ:永久磁石

磁石

磁化の強さ: 0.5

softmag

透磁率

比透磁率: 5×103

境界条件

設定なし

解析結果

空気中の磁界ベクトルの解析結果を示します。磁石と磁性体の磁界を非表示にしています。

 

磁石と磁性体内部の磁界ベクトルの解析結果を示します。空気中の磁界を非表示にしています。

磁石のN極、S極面上では空気中の磁界の向きと方向がが逆になっていることが分かります。

また、鉄内部における磁界はきわめて微小であることも分かります。

 

磁束密度ベクトルの解析結果を示します。

磁石内部では磁界と磁束密度ベクトルの向きが逆向きになっていることが分かります。

また、磁性体内部においても磁束密度が高くなっていることが分かります。

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