例題10

ヘリカルコイルのインダクタンス

この例題について

  • ヘリカルコイルのインダクタンスの解析例を示します。

  • 例題8ではらせん形状のボディを用いてヘリカルコイルのモデルを作成しましたが、
    数百、数千ターンといった多巻きコイルの場合は本例題の巻数を指定したモデル(バルクコイル)が有効です。

  • ヘリカルコイルのインダクタンスの他に磁界ベクトルや磁束密度ベクトルを解析結果として見ることができます。

  • 表に記載されていない条件は初期設定の条件を使用します。

 

 

解析空間

項目

条件

解析空間

3次元

モデル単位

mm

 

解析条件

項目

条件

ソルバ

磁場解析[Gauss]

解析の種類

静解析

解析オプション

なし

モデル図

ヘリカルコイルを一塊のループコイルのボディ(Coil)として定義しています。

ボディ属性および材料の設定

ボディ No./ボディタイプ

ボディ属性名

材料名

1/Solid

Coil

008_銅(Cu)※

※材料データベースを利用

 

コイルを100ターンとして電流を流すため、ボディ属性は以下のように設定しています。

ボディ属性名

タブ

設定

Coil

電流

波形:一定

電流値: 1[A]

巻数: 100[Turn]

方向:ループコイル/磁場方向指定

磁場方向ベクトル:X=0、Y=0、Z=1

境界条件

設定なし

解析結果

インダクタンスの解析結果は、[解析結果]タブの、

 

 

 [テーブル] で表示できます。

 

 

ループコイルによって発生する磁界ベクトルの解析結果を示します。

 

磁界ベクトル図のYZ平面での断面図を示します。

コイルの内側においてZ軸方向に磁界が発生していることが分かります。

 

電流密度ベクトルの解析結果を示します。

コイルに設定したとおりの電流が発生していることが分かります。

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