例題14

トランスの結合

本例題について

  • 2つのコイルがループ状の磁性体コアを介して結合している場合の解析例を示します。

  • コイル同士の結合係数や磁界ベクトルや磁束密度ベクトルを解析結果として見ることができます。

  • 表に記載されていない条件は初期設定の条件を使用します。

 

解析空間

項目

条件

解析空間

3次元

モデル単位

mm

解析条件

項目

条件

ソルバ

磁場解析[Gauss]

解析の種類

静解析

解析オプション

なし

モデル図

2つのループコイル(Coil1,Coil2)と磁性体コアをソリッドボディで定義しています。

2つのループコイルの電流方向が逆になるようにボディ属性を設定しています。

 

ボディ属性および材料の設定

ボディ No./ボディタイプ

ボディ属性名

材料名

1/Solid

Coil2

008_銅(Cu)※

3/Solid

Coil1

008_銅(Cu)※

4/Solid

Core

Core

※材料データベースを利用

 

材料定数は以下のように設定しています。

材料名

タブ

定数

core

透磁率

比透磁率: 5×103

 

ループコイルに電流を流すため、ボディ属性は以下のように設定しています。

ボディ属性名

タブ

設定

Coil1

電流

波形:一定

電流値: 1[A]

巻数: 100[Turn]

方向:ループコイル/磁場方向指定

磁場方向ベクトル:X=0、Y=0、Z=1

Coil2

電流

波形:一定

電流値: 1[A]

巻数: 100[Turn]

方向:ループコイル/磁場方向指定

磁場方向ベクトル:X=0、Y=0、Z=-1

境界条件

設定なし

解析結果

各インダクタンスと結合係数の解析結果は、[解析結果]タブの、

 

 

 [テーブル] で表示できます。

 

各インダクスの解析結果としては、以下のように出力されます。

 

 

結合係数の解析結果としては、以下のように出力されます。

 

 

磁界ベクトルの解析結果を示します。

磁界の向きは2つのコイルで逆方向になっていることが分かります。

 

磁束密度ベクトルの解析結果を示します。

磁束密度が鉄芯にそってループを構成している様子が分かります。

 

電流密度ベクトルの解析結果を示します。

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