例題10

ストリップラインコイル

本例題について

  • 誘電体基板中に形成したコイルの周波数特性を解析した事例を示します。

  • 表に記載されていない条件は初期設定の条件を使用します。

  • 「計算時間の短縮方法」

 

解析空間

項目

条件

解析空間

3次元

モデル単位

mm

 

解析条件

項目

条件

ソルバ

電磁波解析[Hertz]

解析の種類

調和解析

解析オプション

面(辺)電極の厚みの影響を無視するをチェック※

※本オプションは初期設定条件ですでにチェックが入っています。本例題では面電極は

 ありませんので、チェックがなくても結果には影響しません。

 

調和解析および開放境界の設定を以下のように行っています。

タブ設定

設定項目

条件

メッシュ

要素の種類

2次要素

マルチグリッド/アダプティブ法

アダプティブメッシュを使用するをチェック

周波数依存メッシュの設定

参照周波数:5×109[Hz]

表皮厚みより厚い導体ボディ境界条件とするをチェック

 

本設定によってMetalの厚みが表皮厚みより厚いため、

Metalの表面は銅材料の損失を有する境界条件が適用されます。

調和解析

周波数

最小 1×109[Hz]

最大 10×109[Hz]

間隔

等間隔をチェック

分割数: 10

スイープの設定

高速スイープを選択

Sパラ変化量: 1×10-3

入力

1.0[W]

開放境界

種類

吸収境界

吸収境界の次元

1次

 

モデル図

直方体の基板(SUB)内部に、ソリッドボディでコイル(METAL)を作成しています。コイルが出てきた基板表面には入出力ポート(PORT1、PORT2)を設定しています。それ以外の基板表面は外部境界条件で定義されている、電気壁が適用されます。

 

 

 

ボディ属性および材料定数の設定

ボディ No./ボディタイプ

ボディ属性名

材料名

0/Solid

SUB

006_ガラスエポキシ※

4/Solid

METAL

003_銀Ag※

8/Solid

METAL

003_銀Ag※

14/Solid

METAL

003_銀Ag※

15/Solid

METAL

003_銀Ag※

16/Solid

METAL

003_銀Ag※

※材料データベースを利用

 

境界条件

境界条件名/トポロジ

タブ

境界条件の種類

条件

PORT1/Face

電気

入出力ポート

基準インピーダンス:指定する

 をチェックし、50Ωを入力

モード数:

 導波路の計算で求めるモード数: 5

 実際に3次元解析で使用するモード数: 1

  モードの選択:チェックしない

PORT2/Face

電気

入出力ポート

同上

外部境界条件

電気

電気壁

無し

 

解析結果

 

結果として得られたS11,S12の周波数特性を示します。

 

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