
CAEソフト【 Femtet 】-ムラタソフトウェア株式会社
例題11で計算例を紹介しましたTE01δモード誘電体共振器を軸対称モデルにて解析した事例を示します。
共振周波数や電磁界分布を解析結果として確認することができます。
表に記載されていない条件は初期設定の条件を使用します。
項目 |
条件 |
解析空間 |
軸対称 |
モデル単位 |
mm |
項目 |
条件 |
ソルバ |
電磁波解析[Hertz] |
解析の種類 |
共振解析 |
振動モード |
TE |
解析オプション |
面(辺)電極の厚みの影響を無視するをチェック※ |
※本オプションは初期設定条件ですでにチェックが入っています。本例題では辺電極は
ありませんので、チェックがなくても結果には影響しません。
共振解析の設定を以下のように行っています。
タブ設定 |
設定項目 |
条件 |
メッシュ |
要素の種類 |
2次要素 |
共振解析 |
モード数 |
3 |
周波数の近似値 |
0[Hz] |
|
入力電力 |
1.0[W] |
四角形形状の空気(AIR)の中央部分に誘電体円柱(DR)断面のシートボディ、
さらにその中心部の空気穴(AIR)のシートボディを作成しています。
ブーリアン演算はメッシュ作成の際に自動的に行われ、穴のあいた誘電体共振器として形状認識されます。
またTEモードの解析のため対称軸は電気壁の境界条件を設定する必要があります。
ボディ No./ボディタイプ |
ボディ属性名 |
材料名 |
0/Sheet |
AIR |
000_空気※ |
1/Sheet |
DR |
DR_Mat |
2/Sheet |
AIR |
000_空気※ |
3/Wire |
転写用ボディ |
|
※材料データベースを利用
材料DR_Matは誘電体タブにて以下のように比誘電率およびtanδを設定しています。
材料名 |
タブ |
定数 |
DR_Mat |
誘電率 |
比誘電率: 40 tanδ: 0 |
外部境界(Airの外側の境界)には電気壁を設定しています。
また対称軸には境界条件EWを適用し電気壁(完全導体で損失なし)としています。
境界条件名/トポロジ |
タブ |
境界条件の種類 |
条件 |
EW/Edge |
電気 |
電気壁 |
|
外部境界条件 |
電気 |
電気壁 |
|
共振周波数の解析結果はテーブルに出力されます。
基本モードの共振周波数は5.88[GHz]であることが分かります。
基本モード(TE01δモード)の電界分布および磁界分布を示します。
([解析結果]タブの
位相にて0°を選択しています。)
([解析結果]タブの
位相にて90°を選択しています。)
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