例題2

円盤の指向性解析計算

本例題について

  • 空気中に配置された円盤形状の振動体によって発生した音波の音波解析を行います。

  • 振動体の中心から一定距離離れた球面における音圧の指向性を計算した結果を示します。

  • 表に記載されていない条件は初期設定の条件を使用します。

解析空間

項目

条件

解析空間

3次元

モデル単位

m

 

解析条件

項目

条件

ソルバ

音波解析[Mach]

解析の種類

調和解析

解析オプション

選択なし

 

調和解析タブにおいて周波数、間隔、スイープの設定を以下のように設定しています。

また解析領域の外部にも音波が放射していきますので開放境界の条件として以下の

初期設定条件を使用します。

タブ設定

設定項目

条件

調和解析

 

周波数

最小:52.7[Hz]

最大:52.7*5[Hz]

間隔

等間隔をチェック

分割数:2

スイープの設定

高速スイープを使うをチェック

許容誤差:1.0×10-2

開放境界タブ

種類

吸収境界

吸収境界の次元

1次

原点座標

x = y = z = 0

モデル図

半球形状ソリッドボディで空気を定義し、半球面表面に開放境界条件を適用しています。

また、速度境界条件を適用する円形の面トポロジは円形のシートボディを作成したあと、

面分割コマンドを使用して作成しています。

ボディ属性および材料定数の設定

ボディ No./ボディ タイプ

ボディ属性名

材料名

0/Solid

Air

000_空気※

※材料データベースを利用

境界条件

速度境界条件は転写用ボディ上のFaceに設定します。

境界条件名/トポロジ

タブ

境界条件の種類

条件

Open/Face

音波

開放境界

 

V0/Face

音波

速度

1[m/s]

解析結果

原点からの距離100mにおける音圧指向性解析結果を示します。

 

 

[解析結果]タブのの、 右▼をクリックし、指向性を選択すると、

音波指向性計算ダイアログが表示されます。

 

 

音波指向性計算ダイアログを以下のように設定し、Polarグラフボタンを押すことで各周波数における

音圧指向性Polarグラフが出力されます。

項目

設定

モード:周波数[Hz]

表示したいモードを選択

観測点の位置

r:100[m]
 

Phi: すべて0

 

Theta:
 min 0.0[deg]

  max 360[deg]

  step 100

表示の種類

音圧レベル[dB]

対称面

XY面(Z軸垂直)

 

 

駆動周波数52.7[Hz]での音圧レベルの指向性Polarグラフを示します。単位は[dB]です。

 

駆動周波数158.1[Hz]での音圧レベルの指向性Polarグラフを示します。単位は[dB]です。

 

駆動周波数263.5[Hz]での音圧レベルの指向性Polarグラフを示します。単位は[dB]です。

 

駆動周波数が高くなるにつれ、音圧の分布が変化していく様子が分かります。

 

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