
CAEソフト【 Femtet 】-ムラタソフトウェア株式会社
熱荷重時のインピーダンス変化を変位メッシュを用いて解析します。
”例題9 厚みすべり” の解析を元に修正して解析プロジェクトを作成します。
元のモデル “ex9″ をコピーし、”静解析“を作成します。このモデルでは熱荷重を与えて、変形する形状を求めます。
元のモデル “ex9” をコピーし、”変位メッシュ”を作成します。このモデルでは、熱変形したメッシュを用いてインピーダンスの解析を行います。
”例題9 厚みすべり” プロジェクトファイルを取得し、例題9の解析モデルをコピーし、”静解析”、”変位メッシュ”という名前をもつ二つのプロジェクトを追加しました。つまり、もともとあった解析モデルと合わせると3つの解析モデルをツリー上で並べました。
項目 |
条件 |
ソルバー |
圧電解析[Rayleigh] |
解析の種類 |
静解析 |
解析オプション |
熱荷重 |
タブ設定 |
設定項目 |
条件 |
熱荷重タブ |
到達温度 |
100[deg] |
基準温度(無応力温度) |
20[deg] |
項目 |
条件 |
ソルバー |
圧電解析[Rayleigh] |
解析の種類 |
調和解析 |
解析オプション |
選択なし |
タブ設定 |
設定項目 |
条件 |
調和解析 |
周波数 |
最小: 18.0×106[Hz] 最大: 18.6×106[Hz] |
間隔 |
等間隔をチェック 分割数:50 |
圧電解析”例題9 厚み滑り”と同じです。
圧電解析”例題9 厚み滑り”と同じです。ただし、静解析では、熱荷重を考慮するため、線膨張係数を使います。
圧電解析”例題9 厚み滑り”と同じです。
①解析モデル”ex9”を解析し、解析終了後、上書き保存します。(変位メッシュの結果と比較するためです。)
②解析モデル”静解析”を解析し、解析終了後、上書き保存します。
③解析モデル”変位メッシュ”を、解析実行、既存メッシュで解析実行します。ファイルを選択するダイアログが現れますので、②の結果ファイルである、
.\ray_ex17.Results\静解析.(変位メッシュ).pdt
を選択しますと、解析が始まります。解析終了後、上書き保存します。
インピーダンスの周波数特性が、熱荷重によって変化することを確認します。
①”変位メッシュ”の結果からSYZ行列コマンドを実行し、インピーダンスの周波数特性を表示します。
②グラフのメニューから、挿入、全てのグラフへデータを追加、を実行し、解析モデル”ex9″の結果(プロジェクトファイルあるフォルダの”.\ray_ex17.Results\ray_ex09.s1p”)を選択します。
このようにして得られたグラフを下に示しました。熱膨張の影響に起因する、共振周波数の低下が確認できました。
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