例題17

変位メッシュ

本例題について

  • 熱荷重時のインピーダンス変化を変位メッシュを用いて解析します。

  • ”例題9 厚みすべり” の解析を元に修正して解析プロジェクトを作成します。

  • 元のモデル “ex9″ をコピーし、”静解析“を作成します。このモデルでは熱荷重を与えて、変形する形状を求めます。

  • 元のモデル “ex9” をコピーし、”変位メッシュ”を作成します。このモデルでは、熱変形したメッシュを用いてインピーダンスの解析を行います。

プロジェクトの準備

”例題9 厚みすべり” プロジェクトファイルを取得し、例題9の解析モデルをコピーし、”静解析”、”変位メッシュ”という名前をもつ二つのプロジェクトを追加しました。つまり、もともとあった解析モデルと合わせると3つの解析モデルをツリー上で並べました。

解析条件(解析モデル”静解析”)

項目

条件

ソルバー

圧電解析[Rayleigh]

解析の種類

静解析

解析オプション

熱荷重

 

タブ設定

設定項目

条件

熱荷重タブ

到達温度

100[deg]

基準温度(無応力温度)

20[deg]

解析条件(解析モデル”変位メッシュ”)

項目

条件

ソルバー

圧電解析[Rayleigh]

解析の種類

調和解析

解析オプション

選択なし

 

タブ設定

設定項目

条件

調和解析

周波数

最小: 18.0×106[Hz]

最大: 18.6×106[Hz]

間隔

等間隔をチェック

分割数:50

 

モデル図

圧電解析”例題9 厚み滑り”と同じです。

BODY属性および材料定数の設定

圧電解析”例題9 厚み滑り”と同じです。ただし、静解析では、熱荷重を考慮するため、線膨張係数を使います。

境界条件

圧電解析”例題9 厚み滑り”と同じです。

 

解析方法

①解析モデル”ex9”を解析し、解析終了後、上書き保存します。(変位メッシュの結果と比較するためです。)

②解析モデル”静解析”を解析し、解析終了後、上書き保存します。

③解析モデル”変位メッシュ”を、解析実行、既存メッシュで解析実行します。ファイルを選択するダイアログが現れますので、②の結果ファイルである、

  .\ray_ex17.Results\静解析.(変位メッシュ).pdt

 を選択しますと、解析が始まります。解析終了後、上書き保存します。

 

解析結果

インピーダンスの周波数特性が、熱荷重によって変化することを確認します。

①”変位メッシュ”の結果からSYZ行列コマンドを実行し、インピーダンスの周波数特性を表示します。

②グラフのメニューから、挿入、全てのグラフへデータを追加、を実行し、解析モデル”ex9″の結果(プロジェクトファイルあるフォルダの”.\ray_ex17.Results\ray_ex09.s1p”)を選択します。

このようにして得られたグラフを下に示しました。熱膨張の影響に起因する、共振周波数の低下が確認できました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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