例題11

不連続境界条件を用いた事例

本例題について

  • 不連続境界条件を用いた事例を示します。

  • 通常接するボディの境界は連続境界とみなされ、何らかの熱伝導が発生して温度が連続になりますが、
    不連続境界条件を用いることで、その境界を介する熱伝導は考慮されず温度が不連続になります。

  • 温度分布や熱流束ベクトルを解析結果として見ることができます。

  • 表に記載されていない条件は初期設定の条件を使用します。

解析空間

項目

条件

解析空間

3次元

モデル単位

mm

 

解析条件

項目

条件

ソルバ

熱伝導解析[Watt]

解析の種類

定常解析

解析オプション

なし

モデル図

2つの直方体のソリッドボディを定義し、その接合面に不連続境界条件を設定しています。

直方体の材料はポリエチレンと設定し、上下面に温度の境界条件を設定しています。

ボディ属性および材料の設定

ボディ No./ボディタイプ

ボディ属性名

材料名

0/Solid

V1

000_ポリエチレン(PE)※

1/Solid

V1

000_ポリエチレン(PE)※

※材料データベースを利用

境界条件

境界条件名/トポロジ

タブ

境界条件の種類

条件

0degree/Face

温度

0 [deg]

50degree/Face

温度

50 [deg]

85degree/Face

温度

85 [deg]

NONCONT

対称/不連続

不連続

不連続

 

解析結果

温度分布の解析結果を示します。

右側のボディでは温度が50度で均一、左側のボディでは温度分布が発生しており、2つのボディ間において熱の出入りが一切

発生していないことが分かります。

 

比較のため、2つのボディ間の境界条件の連続性を連続とした場合の結果を示します。

こちらの結果からは2つのボディ間で熱の出入りがあり、温度分布が連続となっていることが分かります。

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